経理財務スキル検定とは、経済産業省が作成した「経理・財務サービス・スキルスタンダード」
に基づいて、受験者の能力を評価する試験です。
具体的には、経理・財務部門の業務手順(プロセス)をフローチャートで表示するとともに、
各業務に求められるスキルを機能別・網羅的に整理した「スキルスタンダード」を元に、
経理・財務の能力が客観的に測定される検定試験です。
Finance & Accounting Skill Standardから、"FASS(ファス)"とも呼ばれています。
日商簿記検定試験などに比べて、より経理実務に即した試験といえます。
2009年9月よりFASSベーシック(Finance & Accounting Skill Standard)検定もスタートしました。
実務知識は“FASS検定”で。そして、基本理論は“FASSベーシック”で、という位置づけです。
基本的には、経理・財務部門の定型的実務に従事されている方、これから経理・財務部門に従事しようとしている方を対象としています。 平成17年に実施された第一回試験では1,600名ほど受験し、会長・社長から、役員、部長、課長・係長、一般社員あるいは派遣社員と幅広い方が受験されています。
また直接経理・財務といった仕事をしていなくても、経理・財務の業務知識を必要とするシステム関連のSE・コンサルタントの方なども、自分のスキルアップに勉強してみることをオススメします。
【FASS】
経理実務についての知識を問う試験というのはあまりありませんので、自分のスキルを客観的に評価
できる点で利用価値のある試験です。また、その客観的な評価を利用して、人事考課に反映させたり、
転職時のアピールポイントにするといった利用の仕方が考えられます。
なお、経理ないし財務の担当者としては、仕事上企業の経理・財務業務の一部分しか担当できませんが
、この試験の勉強をすることで全体を体系的に理解することができます。
【FASSベーシック】
経理マンとしてまず求められるのは、偏った分野の専門性ではなく、企業の現場で要求される実務知識と基本理論を
幅広く学習することです。FASSベーシックでは、グローバル時代の経理・財務実務スタッフに最低限必要とされる
基本理論の習得レベルを測定します。
経理・財務部門の定型的実務に生かすことができます。具体的にはたとえば、売掛金管理・経費管理・ 予算管理といった経理業務や現預金の出納管理・受取手形管理・資金管理といった財務業務に生かすことができます。
また、課長・部長あるいは取締役といった立場の方にとっては、これまで自分が経験していない業務について、 必要な知識を得ることで、管理者としての仕事に生かすことができます。
昨年実施された第一回試験のアンケート結果によると、年収と平均得点には相関関係が認められています。
年収 |
平均得点 |
| 800万円超 | :658点 |
| 600〜800万円 | :623点 |
| 400〜600万円 | :606点 |
| 400万円以下 | :538点 |
この試験は、「経理・財務サービス・スキルスタンダード」に準拠した実務検定として約60社に上る企業の経理・財務幹部が集まって作り上げたものです。試験の分析結果では、現場での実務評価と相関関係が高いとの結果もでており、現状の実務スキルの診断や今後の社内教育についての有効な試験として、多くの企業が注目し応援しています。
2009年10月14日より、FASSベーシック検定「財務会計」試験におきまして、受験画面にて電卓が利用できる様になりました。 なおこの制度実施に伴い、電卓を試験センターに持ち込むことは出来ませんのでご
| 正式名称 | 経理・財務スキル検定 経理・財務ベーシック検定 |
| 種類 | 民間資格 |
| 受験資格 | 特にありません。 |
| 受験者数 | FASS 約3,089人(平成20年.10月〜3月開催) |
| 合格者数 | スコア方式のため合格・不合格はありません。 |
| 合格率 | - |
| 判定基準 | FASS 獲得した点数によってレベルが5段階に分かれます。 レベルA 689点〜 レベルB 641点〜688点 レベルC 640点〜561点 レベルD 560点〜441点 レベルE 〜440点 FASSベーシック 正答率約7割が合格の目安となります。 |
| 試験科目 | FASS 資産分野、決算分野、税務分野、資金分野の実務知識からの出題 FASSベーシック 財務会計・経営会計・財務モデリングの3科目の科目別試験 ※受験申込ができるのは「財務会計」「財務モデリング」の2科目のみです。 「経営会計」は2010年4月以降の予定となります。 ※科目別試験。科目別に、合格の判定に加えて得点・分野別の達成度合いが表示されます。 |
| 試験時間 | FASS 105分(午前9:00〜午後7:00ですが、会場によって時間が異なる場合があります ) FASSベーシック 「財務会計」 100問 90分 「財務モデリング」 50問 60分 |
| 試験形態 | 全国にある試験センターでコンピューターでの受験となります。 FASS 全100問の択一問題です。 FASSベーシック 四者択一方式 |
| 試験日 | 毎日受験できます。 |
| 申込期間 | 毎日申込できます。予約登録日から60日目までの日程が予約可能です。 |
| 申込方法 | すべてWebからのみの申し込みとなります。 |
| 試験会場 | 全国 |
| 受講料 | FASS 一般10,500円(税込)、法人会員8,400円(税込) FASSベーシック 3科目共通 1試験 8,400円(税込) |
| その他 | 「税務通信」「経営財務」の購読者には割引という制度があります。 (8,400円。なお一括申し込みの場合さらに割引あり) 試験は、全国にある試験センターでコンピュータを利用したものです。さらに、一ヶ月間ある試験期間内であればいつでも受験できますので、自分の都合のよい日を試験日に設定できるという他にはないメリットがあります。 【リテークポリシー】 受験した日から6ヶ月間(180日)は再受験することができません。この規定に違反した場合、試験結果は無効となりますのでご注意ください。また、その場合は一切の受験料の払い戻しは行われません。 |
| 資産分野 | 売掛債権管理、買掛債務管理、在庫管理、固定資産管理、ソフトウェア管理 |
| 決算分野 | 月次業務管理、単体決算業務、連結決算業務、外部開示業務 |
| 税務分野 | 税効果計算業務、消費税申告業務、法人税申告業務、連結納税申告業務、税務調査対応 |
| 資金分野 | 現金出納管理、手形管理、有価証券管理、債務保証管理、貸付金管理、借入金管理、社債管理、デリバティブ取引管理、外貨建取引管理、資金管理 |
| 財務会計 | IFRSsの基礎概念,IFRSsの主要論点,企業集団に関するIFRSs,財務諸表分析 |
| 経営会計 | 原価管理,予算管理,業績評価,短期的意思決定分析,長期的意思決定分析,資本コストの推定と企業価値評価 |
| 財務モデリング | 財務モデリングの基本,財務モデリングの基礎,EXCELの基本技法,EXCELの応用技法,ビジネス・ロジック‐一般数値処理,ビジネス・ロジック‐会社計数関連,ビジネス・ロジック‐ファイナンス関連 |
まずは、教科書として基本テキストを購入しましょう。実務での経験を踏まえこの本で勉強することとなりますが、 この試験は範囲が広く、すべてを実務上経験することはほとんどないでしょうから、自ずと限界があります。そこでこの本だけで不安という人は、セミナー・通信講座等が用意されていますので、そちらを利用するといいでしょう。